体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院
こんばんは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。
猛暑到来。
7月のうっとおしい雨とは裏腹に、
突然の猛暑。
この時期体調を崩される方が続出。
体調管理を徹底したい所です。
猛暑という事で、汗はつきものです。
暑いから汗をかくのは当たり前ですが、
かき過ぎるのも困りものです。
それをどうにかならないかというご相談。
夜中の大汗
M様(50歳)は、就寝時の寝汗にお悩みでした。
以下に症状の詳細を少しだけ列挙しました。
寝巻はおろかシーツにまで染み出す程の大汗。
特徴的なのは、
上半身特に首辺りが酷く汗をかく。
手足のボワーっとした火照り感を感じる。
普段は冷え性な位の手足だが、夜は逆。
風邪を引き易くなった。
汗のせいかよく眠る事ができない。
季節は問わず、冬も寝汗をかくという。
日中も汗かきなので、動くとすぐに服が濡れてしまう。
口渇もある。
温熱療法を中心に対処
所要治療期間は1~2か月程度を目標とする。
治療法は温熱を中心。
週に2度で2時間程の割合で温熱を実施。
針も同時に陰陽を調節する為に刺鍼。
針をした後、手先とお腹の中が温かく感じたとの事。
脊柱を中心に主要な穴を選択し、重点的に加熱。
病んでいる部位は、
思った通り中々血流が行き渡らず反応が鈍い。
最初は、異常なまでの熱がりの反応を呈していたが、
加温を繰り返す内に徐々に安定。
それと同時に患部を含む主要穴が赤みを帯び治療は終了。
施術後は、
以前より、よく就寝でき少しづつではあるが汗の量が減った様な気がした。
との反応。
助言として、方剤(漢方)を飲みたいなら、
六味丸を推奨。
感覚としては、
より根本の治療もしていきたい所だが、
このままの治療方針で、ある程度症状は安定するのではないかと感じました。
普通に考えれば、
汗をかくのに何故熱い療法を使うのか。
と思われるかもしれません。
汗というのは暑いからかくだけではありません。
汗を抑える機能が弱くなっている事もあるのです。
そこを治療しなければ、症状も改善しないのです。
寝汗は盗汗という
汗は、体温調節には重要です。
健常であれば、一定量の汗で収まるはずですが、
必要以上に汗をかいてしまう場合があります。
これも、異常な状態の中で体は何とか汗の調節をしているのですが、
機能低下している部分を調節しないとやはり無理があります。
しかも、夜間の汗は厄介。
寝汗は東洋医学では、汗が盗まれると解釈します。
イメージとしては、
寝ている内に、ちょろちょろと勝手に汗が出て行ってしまうという感じです。
汗の抑えが効かなくなったのと、
体温調節がちょっと乱れている状態。
という事になります。
汗を管理するのは、内臓の機能。
特に肺・脾・腎・心
その中でも、
今回の疾患では、
肺と腎の機能が中心となっていきます。
今回はこの辺で・・・
前回のブログはコチラから
「びわの葉温熱療法を求める:肝臓ガン(Y様 60歳)part2」