びわの葉治療院は痛みや症状の改善といった効果の特化した鍼灸院です

2019/08/20

「夜中の異常な汗かきが改善:M様(50歳)part4」

体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院

こんばんは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。


台風が去って、

今日は気温が落ち着いた感じで、過ごしやすい日でした。

 


温熱療法は熱に弱い所とそうでない所の差を埋める


熱療法の重要なポイントは、

患部を奥深くに熱を送りこむ事です。

何度も何度も繰り返して注熱していく事で、

内臓の温度が正常値に近づき、機能が正常化していきます。

これが足りないとすぐに状態が戻ってしまいます。


脾と腎を温める


発汗異常の解決には、臓器を温め強くする事が重要です。

その中でも、

脾と腎は重要です。

脾という臓器ですが、

西洋医学では、脾臓と言えば、

赤血球の貯蔵庫であり、

体内で最大のリンパ球数を保持するリンパ器官などとして有名です。

しかし、

中国医学では脾は名前だけが同じですが、

全く別の働きをします。

中国医学での脾は、

胃により分解された水や食物を正常に分別し吸収しやすくします。

更に、

血液や水分の流れを管理し、異常な体外流出を防ぐ役割を持つのです。

どちらかというと膵臓の働きに近いかもしれません。

話は戻りますが、

これら脾と腎は元来冷えやすい臓器です。

産熱は人体にとっては一番エネルギーを必要とする為、

エネルギーを上手く生み出し、加工できない体では、

放って置くとどんどん冷えてしまいます。

又日常生活においても、

冷たい食べ物や生ものや甘い物をよく食べてしまうと、

脾の消化能力を低下させ、

食べ物が冷えた状態のまま全身に巡る為、

冷えが蓄積してしまいます。

腎もその影響を受けます。

どちらかというと、

脾は日中の温度管理に関わり、

腎は夜間の熱の代謝に大きく関わります。

水分量を維持し、必要な熱量を管理していきます。

脾は、分解された栄養分を全身と臓器に巡らし、臓器を温める。

腎は、肺と連携して水を管理させ、体内を温煦(温める)する。

という機能をもちます。

それ故、中国医学において、

冷え性、汗かきという症状は脾腎の病として扱われます。

故に、治療法も汗かきだから別に治療するのではなく、

同じ方法で対処する事ができます。

専門的にはこれを同病同治といい、

脾と腎のパワーバランスを調整させる事で改善できるのです。

これら内臓の機能が改善するといつの間にか、

多汗も減少し、冷え性も改善できるというのだから面白いものです。

「因みに、漢方ではどうか?」

という質問がよくあるのですが、

漢方薬も同様の考え方で処方します。

灸で脾と腎に関係するツボを加温する様に、

脾と腎を補う生薬を選べばよいのです。

現在の日本の縦割り的な治療ではなく、

中国医学では、薬と鍼灸をセットで治療していきます。

故に、

西洋医学的な考え方で湯薬を処方しても、

改善率が下がってしまい、

副作用も出やすいので要注意です。

東洋医学の考え方は非常に奥が深く、

非常によく考えられた医学です。


前回のブログはコチラから

「夜中の異常な汗かきが改善:M様(50歳)part3」

完全個室空間でのじっくり治療。

冷え体質の改善!!びわ葉温熱と鍼のプロフェッショナル!!

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本日は当ブログをお読みいただきありがとうございました。
押上 錦糸町 鍼灸院 びわの葉治療院です。

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