体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院
こんばんは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。
冬の雨は一番辛い・・・
寒い上に更に冷水の追い打ちが来る。
ジワジワとくるのが耐えがたい。
それなら、雪の方が良い。
乾燥するとインフルや風邪が怖いので、
たまに雨が降った方が良いのですが、
出張治療の際は辛い所です。
冷え性腰痛のY・T(55歳)
この方は、慢性腰痛との事でご来院されました。
簡単なデーターを少し紹介します。
Y・T様(55歳)
主訴:慢性腰痛・膝痛
体格:痩せ型
初見:腰部の張り感は中程度。
深部に多少凝りは見受けられるが、押してもさほど反応が見られない。
むしろ、力弱いといった感じである。
各種理学的検査も陰性。
腰痛歴は15年程。
10年前に胃癌手術あり。
元々体は冷え性で、睡眠が浅い。
お風呂は入るが、10分程度で済ましてしまう。
少しの運動でも腰に負担を感じてしまう。
最近、膝も痛くなってきた。
整形では、X線診断後、多少腰椎間が狭まっている慢性腰痛と判断された。
湿布処方、低周波、マッサージ療法を受けているが中々改善しない。
とよくある内容です。
まず、問題があります。
湿布・低周波という治療。
場合によっては悪くはありませんが、
このタイプの腰痛には不向きです。
この方は冷え症があります。
これをベースに治療方針を考える必要があります。
中国医学では、腰痛とは内臓との関りも加味する為、
患部に熱感が強いわけでもないので冷やすのはよくありません。
逆に冷やす事で、更に血流を悪くさせてしまっている。
湿布の効果を感じるのは、鎮痛の薬効成分によるもの。
しかも、一時的な現象に過ぎません。
もはや、貼って安心の為に使用しているというもの。
筋自体は、張り感はさほど強く無いので、
実質的には「陽虚型腰痛」です。
低周波をかけて筋の収縮を促し血流改善も期待しても、
元々筋自体が栄養されていなく、力が無いので、
かけることで老骨にむち打つ様な状態となり、
却って、生気を弱めてしまう結果となります。
故に、治療プランを見直す必要があります。
冷えの腰痛は意外な特徴がある
具体的な病名などが判明していない状態であり、
問診の段階から怪しいと思ったら、
脈と腹をチェック。
更に
浮腫の有無
睡眠の質(導入及び眠りの浅さ)
手足の冷え
便の状態など
をチェックしていきます。
そうすると、大体面白いように当てはまるのです。
これら絡めば「冷え」は必ずいます。
それが腰痛に絡みつく要因となり、
冷え性(陽虚型)腰痛・・・
というわけなのです。
この「冷え」はしつこいのです。
ちょっと対策するだけでは中々改善しません。
具体的にどう治療するのかを見ていきたいのですが、
話が長すぎたので、今回はこの辺にて・・・
前回のブログはコチラから
「慢性腰膝痛に中医学的治療による針灸+漢方剤の併用事例part1」