体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院
こんばんは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。
ここ最近、膝の治療が増えています。
季節柄というものなのでしょうか。
鍼灸師の仕事は、内科系から整形外科系と広い範囲での治療が求められます。
ちょっとした不具合も対処していく。
いわば、何でも屋でないとやっていけない職業でもあります。
体に針を刺す事で体が改善するというこの医療技術。
身体の回復を上手く引き出す針の力には驚かされます。
疲労過多による腰膝痛の実例:N様(48歳)
中年以降になると、色々な場所に問題が発生します。
内科的、整形外科的と問題はありますが、
今回は腰・膝の痛み。
整形のX線検査でも問題が見られず、具体的な治療手段が見受けられなかった。
その様な状況を抱える方は非常に多いのではないでしょうか。
いわゆる、疾患未満という障害一歩手前で日々悩まれる方にとって、
問題点が明確ではなく、具体的な治療が得られないというのは非常に問題です。
やれ筋力不足だから、筋肉を鍛えた方が良い。
やれ姿勢が悪いから、姿勢を正した方が良い。
など、様々な助言を他方から受けたといいます。
でも、実際の所それらを実践しても一向に回復しない。
それどころか、十分な活動ができず、腰痛などが増してしまったという事です。
やはり、自己流の改善法では限界があります。
まずは簡単な症状紹介です。
N様 男性(48歳)
職業:機械メンテナンス関係。
症状:腰・膝の痛み:特に仙腸関節、膝関節外側に発痛あり
歩行時、自転車などで痛みがないが、行動後に強い痛みがある
経過:整形での画像診断に明確な問題点が無く、通院していたが一向に回復せず
病歴:特にはないが、30代までは仕事で腰をかがむ仕事が多かった
所見:変形・外傷無し
触診:患部に圧痛あり
治療:患部関節付近、及び脊椎に歪みが診られるので、そのバランスを調整。
上記は、患部への刺鍼ですが、その後、温熱療法と脊柱への治療を施しています。
特に、圧痛がある部分を確かめ、
関節付近への刺鍼は感染が懸念されるので十分な消毒を行い、
決して深くは刺さず、関節内部手前で止めておくのが無難です。
今回は関節が近い為、剛性と操作性の良い中国針を主体として20分程置鍼し、
患部が赤みが出てから抜針としました。
今後も治療予定ですので、パルス(通電)は追々使用予定。
このタイプの障害は、非常によく見られます。
特に30~50代の方。
健康であり働き盛りの時期。
こういう時期こそケアは大切。
一見どこも腫れてもいないのでどこが悪いのか分かりにくい。
しかも、体格がしっかりなさっているので尚更に発見しずらいのが特徴です。
腰もそうですが、膝は必ず動かしますので治療が長引くケースが多いのが実際です。
何かの広告みたいに、「すぐに改善!!」とかは皆無。
更に、腰膝に至る痛みには相応の理由があります。
日々、知らぬ間に様々な部分に負荷をかけすぎてしまい、
それに対する、必要なケアを行っていない。
少しぐらいの痛みや違和感を無視し続けることが大きな故障の原因を生みます。
恐らく、数年は放置し続けていたと考えられます。
その様な故障は、切り傷とは異なり少しづつ蓄積され、
突然痛みが発症し、可動域に障害もたらす事になります。
治すなら、この年代で適切にしていくべきでしょう。
高齢になればなる程、症状は悪化し関節軟骨に損傷をもたらす障害へと発展する疾患です。
回復にはそれなりの時間がかかるのでご注意を。
今回はこれにて・・・
前回のブログはコチラから
「経年性腰膝痛の針温熱治療part1」
完全個室空間でのじっくり治療。
冷え体質の改善!!びわ葉温熱と鍼のプロフェッショナル!!
本日は当ブログをお読みいただきありがとうございました。
押上 錦糸町 鍼灸院 びわの葉治療院です。