体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院
こんにちは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。
今年の梅雨は長い・・・
いつまでもジメジメとする季節が続きます。
この梅雨の期間に体調を崩す方もいるでしょう。
それとは逆に、
この時期を抜けていきなり暑い季節が到来した後で、
突然体調を壊す方もおります。
いずれにせよ、湿気というものは体に残るものです。
個体に影響を及ぼすのは様々で、
それが時間差で影響を与えていくのが「湿」の病の厄介なところです。
「湿」の病の原因となる環境
「湿」は大きく分類すると二つあります。
一つ目は、前回からの外気による影響。
二つ目は、体内の水質管理の問題。
今回は、この二つ目の問題。
体内に「湿」溜めると「湿」にまつわる様々な問題が起こります。
特に、食生活や生活環境は一番注意するところです。
東洋医学では、
「湿」をもたらす食べ物や飲み物をとり過ぎたり、
「湿」の影響が受けやすい環境に身を置き過ぎたりすると、
体内の消化吸収能力が低下し、二便(尿・糞)に影響を与え、
気血の流れが阻害され、体の浮腫を招き、皮膚、関節に変化をもたらす。
更に、自然治癒能力が低下し、感染症の罹患率が高まり、回復も遅くなる。
という事が挙げられています。
東洋医学では、
健康体維持する上で、一番基本的な事は、
「昇降出入」であると説いています。
気であれ、血であれ、津液(体液)であれ、
全ての物質は頭の先から足の先まで移動し体内を巡る。
そして、外気、風、寒、熱、湿、涼、燥、暑や飲食物も全て同様である。
口、鼻、毛穴から入り、必要な物とそうでない物(必別清濁)とに分類され、
不要な物は尿や便、呼気、皮膚などから出ていく。
まるで、体内という地形に自然の川が流れいく様。
これが体が自然と同様であると言われる所以です。
現代の夏は、冷房空調で管理されているので、
昔の様に汗というものを十分にかけません。
特に体内の水質管理が難しいのです。
それどころか、
冷房で体が冷え過ぎて体内に「寒」も作ってしまいます。
通常であれば今の時期の臨床では、
「湿熱」「暑湿」という状態の疾患が主であるはずなのに、
実際は、冷えを伴う「寒湿」を主体とした疾患が増えています。
食べ物や飲み物にも「湿」はある
飲食に関しても同様です。
東洋医学では、
生冷過飲食、肥甘濃味の過飲食は、
内臓(脾胃)を冷やし消化吸収を妨げ、「湿」を作るとされています。
毎日、日中十分に日を浴び、汗をかいて仕事をした後なら、
冷えたビールやお酒やアイス、刺身、揚げ物といきたいところです。
しかしながら、
冷暖房管理の室内環境が整っている方が上記の食生活をするのは好ましくありません。
体の代謝能力が十分整っていないのに、
これらの「寒」「湿」を多分に含む食品を摂る事で、
脾の運化能力(西洋医学で言う消化吸収)を大きく減退させ、
肥満、浮腫、内臓虚弱、皮膚疾患、関節炎を発症又は憎悪させてしまいます。
そして、これを放っておくと、
所謂、成人病、ガン、精神疾患、脳血管障害などの現代病と結びついてしまうのです。
前回のブログはコチラから
「この時期特有の「湿気の病」part2」
完全個室空間でのじっくり治療。
冷え体質の改善!!びわ葉温熱と鍼のプロフェッショナル!!
本日は当ブログをお読みいただきありがとうございました。
押上 錦糸町 鍼灸院 びわの葉治療院です。