体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院
こんばんは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。
普段何気ない日常で、ふとした瞬間に痛みや張りを感じる。
特に激しい運動やどこかにぶつけた覚えもないのに・・・。
その様な経験をされた事はございませんか?
何気ない日常に突如発生する痛みは、実は体の中から発しているのかもしれません。
今回は、前回の体験談を元にもう少し詳しく、痛みや筋肉の張りにおける原因をご紹介したいと思います。
筋肉の痛み・緊張は何らかの病的信号を発している!!
筋肉など体の表面に異変を感じる場合があります。
それは、常に何らかの情報を体が教えてくれているのです。
体はセンサーの塊。
内臓なども常に体の様々な部位に情報を発しています。
何か調子が悪いと思えば感覚として感じる事ができる。
ですから、内臓の状態に何か異変があるとすぐに救難信号が現れる。
例えば、皮膚の状態など。
肌荒れがあれば、内臓のどこかが疲弊している証拠。
十分な栄養を肌に供給できない原因があるといえます。
「3種類の過緊張」
筋肉においても上記の様な現象が起こります。
痛みとして感じる事や激しい緊張を伴うものもあります。
ここでは経験上よくみられる筋肉の緊張について3つご紹介致します。
1 運動機能障害
2 自律神経
3 内臓体性反射
1 運動障害による筋肉の張りとは?
運動をし過ぎたり、運動時に怪我をしてしまった経験があると思います。
その時、筋肉の状態はどうなっているのでしょうか。
椎間板ヘルニアや関節障害を経験をされた方ならおわかりでしょう。
・痛くて動けない。
・力が入らない。
症状の程度に差はありますがこの様な状態ではないでしょうか。
例えば、肩関節を痛めてしまった場合。
肩が上がりません。
何故か?
痛いからでしょうか?
もう少し掘り下げて考えてみましょう。
痛みは優れた防御システムに必要
具体的には以下の様なメカニズムが働いております。

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損傷付近の神経が、「これ以上負担をかけると危ないよ」という情報を脳に伝えます。
脳ではその情報を痛みとして理解し、体の動きに制限をかけるよう命令します。
つまり、運動制限がかかるのです。
運動制限をかけないともっと悪くなってしまいますからね。
逆に痛みがなければとんでもない事になってしまいます。
神経は別のルートを使って損傷した付近の筋肉を自動的に緊張状態にさせます。
患部周辺の筋肉が硬くなっているのは、こうした機序により起こる現象なのです。
痛みの変化に応じて治療も変えていく。
痛みが激しい急性期に来院される患者様は、患部が硬い。
逆に、痛みのピークを越えて来院される患者様は大抵患部の緊張が緩和しています。
当前ですが治療においても、その症状の度合いに応じて、刺激量も変えていかねばなりません。
急性期の激しい痛みでは適切な処置を施し患部は温存すべきです。
でも、急性期を脱して、痛みが緩和してきた慢性期では逆に動かしていかねばなりません。
いわゆる、リハビリ期。
状態によりますが、多くの場合、この期間に適切な治療や運動療法を導入する事が必要です。
逆に痛いから動かさないと患部の血流が滞りがちになるので、悪循環になってしまいます。
この期間で不安があるなら、積極的に治療者に質問をしてみると良いと思います。
痛みや張りというのは嫌なもの。
でも、体の不調を教えてくれている重要な信号なのです。
それをよく考えずに鎮痛をすればとりあえず安心というのはあまり良いとはいえません。
次回は自律神経による筋緊張をご紹介していきたいと思います。
本日は当ブログをお読みいただきありがとうございました。
押上 錦糸町 鍼灸院 びわの葉治療院です。