体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院
こんばんは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。
日本を蹂躙した大型台風。
大きな傷跡を残した形になりました。
台風の影響で低気圧が残り、体調を崩す方が続出しております。
注意したい所です。
季節変わりや、大気圧の変動は関節や筋骨格に大きな影響を与える事が知られています。
これらの変動は、血圧・神経・筋・結合組織に大きな変化をもたらし、
その環境に順応するまでに時間がかかります。
正常な人間でも、体調の変化を感じ、「重だるさ」「気鬱」な状態を持ちます。
手術後や古傷を持つ方によっては長く続く事もあり、
関節痛なども長くだるさやジワジワと痛みが増すという事もあります。
今回は、先天性股関節疾患による症状で、
「股関節臼蓋形成不全による骨頭置換術後後遺症の疼痛」
鍼治療による疼痛緩和をご紹介致します。
股関節の問題
股関節は、非常に堅固に守られた関節です。
骨盤の臼蓋に大腿骨の骨頭がはまり、その周囲を靭帯や筋肉が幾重にも覆う関節です。
関節窩は深い為、大腿骨頭がスッポリと埋まり、バレイや運動選手など特殊な人を除き、肩甲上腕関節の様に広い可動域はありませんが、脱臼が起こりにくい構造をしております。
しかしながら、生まれながらにして臼蓋が未発達な場合があり、完全にはまらない場合もあります。
その場合、関節の可動域は狭まり、開脚が困難となり、運動制限が生じ、体重を十分に支える事が難しくなります。
その為、体重の分散を図る為に、周囲の筋肉は硬化し、骨盤や腰椎のバランスが正常な場合よりも変化します。
それにより、少しの運動や過重によっては、股関節部、腰部、仙腸関節などに負担が加わり、運動障害や痛みを生じる事があるのです。
その痛みが強くなったり、炎症度合いによっては、手術をしなければならない事もあります。
手術後の体内変化
股関節の手術も非常に発達し、短期間の入院で済むようになってきました。
とは言え、置換手術ですので身体への影響は、年齢や体質など個々の状態により大きく異なります。
股関節部分は、上半身の体重を維持し、歩行時にかかるエネルギーは莫大なものです。
筋と筋の繋がる部分でもあり、同じ長さで置換したと言えども、微妙な所では感覚が異なるもの。
大体は日が経つごとに筋肉も弛緩し、回復するのですが、年齢や環境によっては回復が上手くいかない事もあります。
多くはリハビリでの回復です。
稀にリハビリを行っても、違和感や痛みにに悩まされている方をお見受けします。
この、ちょっとした違和感。
微妙な痛みと違和感の解消。
整形では中々言葉にできない違和感です。
というよりも、どの様に説明したら良いのか分からないというのが本音ではないでしょうか。
自分でしか理解できない痛みとも不快とも言えぬ違和感。
これをどうにかしたい。
針に来られるケースは、その様な場合が多いのです。
これらは、実質的な痛み、体内環境変化、精神的感覚が混在している事があるのです。
針の鎮静効果は、物理的精神的不快感の緩和に役立ちます。
今回はこの辺で・・・
前回のブログはコチラから
「脊柱管狭窄症術後後遺症の痺れ・疼痛改善:T・A様(55歳)part3」