びわの葉治療院は痛みや症状の改善といった効果の特化した鍼灸院です
「ストレスと腰痛の関係 part1」
体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院 こんばんは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。 毎日毎日、 アジアでは新型ウイルスの話。 日に日に状況は悪化の傾向が強くなっています。 更に、アメリカでは、一般的なインフルエンザの猛威を振るっているとか・・・。 温暖化で北極は16℃を観測するとか、 今年は大きな変化の年なのかも知れません。 心の傾きと腰痛の関係 先日、治療で患者さんに 「精神状態が良くないと腰痛になる。 腰痛の前触れには大抵イライラする。 コレって関係があると思うのですが、 医学的には正しいのでしょうか?」 という質問を受けました。 腰痛からこの様な質問。 中々、興味深い質問です。 この様に感じられる方は、 体の声が良く聞こえる方かも知れません。 疾患の経験値が高い方で、 体の事が体感的に理解できていると私は思うのです。 体の不調は心が先か?体が先か? 普通に考えれば、 筋肉と精神に直接的な関係があるのか? という事になるので、 「腰痛は腰だから関係ない」 「精神は精神の問題でしょ」 と腰と精神の問題は別と捉える方もいるかもしれません。 勿論両者の間には直接的かつ物理的関係はなさそうに見えますが、 逆に考えてみると、 腰が痛いとどうでしょうか。 「精神的に堪えませんか?」 「やる気は無くなりませんか?」 やはり、精神は腰痛に悪影響を及ぼしているなら逆も然りと思うのです。 心が体に与える影響は必ずあります。 寧ろ、それを腰痛の前兆に通ずると言えます。 腰痛の方なら腰痛でしょうし、 別の疾患の方なら別の疾患でしょう。 実際に腰痛患者さんに精神的に元気な方はいない様に見えます。 体のどこかが痛いだけで、虚ろ気な感じがします。 慢性腰痛などはこの連続性によってさらに慢性化しているのです。 それが痛みの悪循環を加速させます。 当院に来られる患者さんにお伺いすると、 皆、腰痛の前に精神的な疲労が前にある感じを抱いているようです。 こうなると腰痛が先か精神が先か? 鶏が先か卵が先かの議論になりそうですが・・・ この問題に終止符を打つなら、どちらも改善していく必要があるのです。 では、精神科と整形に行って処方箋もらって、 どちらも薬で抑えていくという方法もあります。 勿論そう考える方もおりますが、 それも、ケースバイケースで対応が必要かと思います。 自然医学的な治療を取り入れていきたい私の感覚では好ましくはありません。 できれば、 薬は少なく比較的ノンケミカルな方法で改善できたら良いと思いますし、 それを望む方にはその様な方法を提供していきたいと思っています。 その方法として、できるだけ単純な治療の提供。 東洋医学の力を借りてみると良いかも知れません。 そして、東洋用医学的な未病治療を取り入れると、 より、有意義な腰痛治療と予防ができるのではないかと思います。 今回はこの辺で・・・・次回に続く・・・ 前回のブログはコチラから http://bwnh.jp/risk/2064/#detail 完全個室空間でのじっくり治療。 冷え体質の改善!!びわ葉温熱と鍼のプロフェッショナル!! 当院の治療メニューはコチラ 本日は当ブログをお読みいただきありがとうございました。押上 錦糸町 鍼灸院 びわの葉治療院です。
「慢性腰膝痛に中医学的治療による針灸+漢方剤の併用事例part3」
体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院 こんばんは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。 今年は急に冷え込んだり、 暖かくなったりと変化が目まぐるしい月の様です。 更に、体調管理に加え、 新型インフルの脅威もある様なので、 十分な予防対策をすべきです。 疾患の特性に応じた治療方針 さて、前回の続きになりますが、 今回の治療は以下の通りです。 温熱療法を中心に患部に通熱する。 十分患部に熱が行き渡り、まだら赤くなった後、 問題の部位及び損傷部位の経絡上に沿って鍼治療を実施。 治療終了後のご本人の感覚として、 「腰が温まった時点で、言いようのない腰の重みが軽減した」 という事。 更に、 問診より夜間に尿意があり、不眠傾向で導入と目覚めが悪いという事で何か良い漢方薬がないかというご相談があったので、 提案として、 八味地黄丸(第二類医薬品)を推奨。 この処方は、 登録販売者であれば取り扱う事ができる製品なので、 漢方(中薬)の証が分かる人であれば可能です。 まあ、冷え性の代名詞的な薬でありまして、 この八味丸は主に、熟地黄という生薬を中心とする方剤で組成されおり、 「腎陽虚証」の時に使用する方剤です。 腎陽虚の症状として、 腰膝に力が入らない(腰膝酸軟) 腰膝の痛み(激痛ではない、初動痛、運動後痛) 耳鳴り ボーっとする 夜間頻尿 冷症(四肢末端冷、特に腰から下) 症状は寒い時及び冷やすと憎悪する など この様に針灸施術と湯薬を織り交ぜる事で効果的な治療が可能となります。 そもそも東洋医学の治療はこの様にして行うものです。 冷え性に付随する症状の改善を後押しする目的で行った今回の施術。 現在、症状は安定しており、 月二回程度の通院で継続中である。 「冷え」には「熱」で 今回のケースを東洋医学的に考えると、 「冷え」が主体で起こった腰痛という結論となりました。 腰部の筋肉は腎臓の臓器と密接な関係があります。 長い時間をかけ、内臓が冷気に晒される事で、 腎臓の陽気を損耗してしまった。 それにより、腎臓の温煦機能が減退し血流が阻害され、 筋肉が養われず、慢性化し疲労しやすい状態が形成されていた。 そこに異常な動きや運動過度という状態により、 筋肉を損傷してしまった。 というメカニズムになります。 となれば、 低周波が現段階での治療手段として有効でないと判断できます。 使うにせよ、緩解期に使用すべきです。 故に、温熱療法(灸等)での対処を推奨します。 腰痛で来られる患者さんの大半が湿布を使用される事が多いのですが、 腰痛のタイプに応じて対処法を変えるべきです。 特に、冷えが深部に絡む腰痛は、 スポーツ運動学的な治療では対応ができません。 故に、 単に針や電気をかけただけでは中々改善には至りません。 一瞬は「効果」を得られた感じがしますが、 根本に対する治療が改善されなければ、 再発の可能性が非常に高い。 更に、慢性化する事で筋骨格系の環境が腰痛体質のままで安定化する為、 少しの環境変化でも再発する危険性が高まるのです。 故に、腰痛=湿布という考えは安易な考え。 タイプによっては良くなるどころか、 悪化する場合もあるので注意しなければなりません。 前回のブログはコチラから http://bwnh.jp/risk/2053/#detail 完全個室空間でのじっくり治療。 冷え体質の改善!!びわ葉温熱と鍼のプロフェッショナル!! 当院の治療メニューはコチラ 本日は当ブログをお読みいただきありがとうございました。押上 錦糸町 鍼灸院 びわの葉治療院です。
「慢性腰膝痛に中医学的治療による針灸+漢方剤の併用事例part2」
体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院 こんばんは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。 冬の雨は一番辛い・・・ 寒い上に更に冷水の追い打ちが来る。 ジワジワとくるのが耐えがたい。 それなら、雪の方が良い。 乾燥するとインフルや風邪が怖いので、 たまに雨が降った方が良いのですが、 出張治療の際は辛い所です。 冷え性腰痛のY・T(55歳) この方は、慢性腰痛との事でご来院されました。 簡単なデーターを少し紹介します。 Y・T様(55歳) 主訴:慢性腰痛・膝痛 体格:痩せ型 初見:腰部の張り感は中程度。 深部に多少凝りは見受けられるが、押してもさほど反応が見られない。 むしろ、力弱いといった感じである。 各種理学的検査も陰性。 腰痛歴は15年程。 10年前に胃癌手術あり。 元々体は冷え性で、睡眠が浅い。 お風呂は入るが、10分程度で済ましてしまう。 少しの運動でも腰に負担を感じてしまう。 最近、膝も痛くなってきた。 整形では、X線診断後、多少腰椎間が狭まっている慢性腰痛と判断された。 湿布処方、低周波、マッサージ療法を受けているが中々改善しない。 とよくある内容です。 まず、問題があります。 湿布・低周波という治療。 場合によっては悪くはありませんが、 このタイプの腰痛には不向きです。 この方は冷え症があります。 これをベースに治療方針を考える必要があります。 中国医学では、腰痛とは内臓との関りも加味する為、 患部に熱感が強いわけでもないので冷やすのはよくありません。 逆に冷やす事で、更に血流を悪くさせてしまっている。 湿布の効果を感じるのは、鎮痛の薬効成分によるもの。 しかも、一時的な現象に過ぎません。 もはや、貼って安心の為に使用しているというもの。 筋自体は、張り感はさほど強く無いので、 実質的には「陽虚型腰痛」です。 低周波をかけて筋の収縮を促し血流改善も期待しても、 元々筋自体が栄養されていなく、力が無いので、 かけることで老骨にむち打つ様な状態となり、 却って、生気を弱めてしまう結果となります。 故に、治療プランを見直す必要があります。 冷えの腰痛は意外な特徴がある 具体的な病名などが判明していない状態であり、 問診の段階から怪しいと思ったら、 脈と腹をチェック。 更に 浮腫の有無 睡眠の質(導入及び眠りの浅さ) 手足の冷え 便の状態など をチェックしていきます。 そうすると、大体面白いように当てはまるのです。 これら絡めば「冷え」は必ずいます。 それが腰痛に絡みつく要因となり、 冷え性(陽虚型)腰痛・・・ というわけなのです。 この「冷え」はしつこいのです。 ちょっと対策するだけでは中々改善しません。 具体的にどう治療するのかを見ていきたいのですが、 話が長すぎたので、今回はこの辺にて・・・ 前回のブログはコチラから http://bwnh.jp/risk/2049/#detail 完全個室空間でのじっくり治療。 冷え体質の改善!!びわ葉温熱と鍼のプロフェッショナル!! 当院の治療メニューはコチラ 本日は当ブログをお読みいただきありがとうございました。押上 錦糸町 鍼灸院 びわの葉治療院です
「慢性腰膝痛に中医学的治療による針灸+漢方剤の併用事例part1」
体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院 こんばんは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。 明けましておめでとうございます。 今年も宜しくお願い致します。 昨年は色々な出会いがありました。 今年も色々な出会いを楽しみにしていこうと思います。 さて、 年末に仕上げた原稿でしたが、 年末ギリギリまで治療やら書類やらでバタバタしており、 投稿を忘れてしまったという不始末・・・ 気がつけば、既に令和2年😨・・・ 何とも情けない事ですが、 今更ながら投稿するに至りました。 腰痛には〇〇がある 年の瀬及び年初になると、この疾患が増えてきます。 それは腰痛・膝痛。 大掃除や仕事納めでギリギリまで色々と無理をしてしまう事が多いのか、 腰や膝を傷める方が非常に増えております。 急性腰痛(ぎっくり)かと思いきや、 実際当院で診る腰痛持ちの患者さんは、 ただの腰痛持ちではありません。 腰をやってしまう場合、 ヘルニアなどがありますが、 急激な衝撃など大抵はめちゃくちゃな事をしない限り、 腰痛が起こるという事は考えにくいというのが大半です。 まあこういった類の腰痛には、 腰椎椎間板ヘルニア など疾患名がついたものが大半です。 名もなき急性腰痛とは・・・ 当院が考える急性腰痛とは、 冷えを伴う慢性腰痛が変化したもの と考えております。 これは膝痛も同様ですが、 慢性的な冷えの蓄積が、ある日限界にきて、 何かのはずみで異常な負荷がかかって起こる腰痛。 腰痛がいきなり起こるわけでもないというわけです。 原因は常に体内に「冷え」という形でもっており、 それがたまたま繁忙期に爆発したという事です。 体も限度があります。 「自分は体力に自信がある」 とお思いの方も疲労の蓄積の解消は中々上手くできません。 こういった疲労は血流の悪化を招き、 「冷え」を作りやすい。 でも、表面上は元気ですので、 根源に「冷え」がある事を忘れがちなのです。 この冷えというのは舐めたらいけません。 20代はそんなにおりませんが、 大体は30代半ばからが多いのが特徴。 何故なら、 30代半ばで、体質が変化し始めるからです。 つまり、 「産熱できる体が変化していく年齢」 という考え。 もっと言えば、 「産熱」と「蓄熱」の関係 ついでに、 心も体も変化していくわけです。 これは内臓関係も関わってきます。 これ以上は深い話なので、 後々のブログにてご紹介していく事に致します。 話は戻りますが、 腰痛というのは、 生活習慣など蓄積していたものが出てしまう結果も加味されるわけですが、 体質と生活習慣は表裏一体であります。 生活習慣が体質を形成し、 その又逆も然り。 故に、体質は生活習慣で変化できるという論理も当てはまるのです。 今回はこの辺にて・・・ 前回のブログはコチラから http://bwnh.jp/risk/2037/#detail 完全個室空間でのじっくり治療。 冷え体質の改善!!びわ葉温熱と鍼のプロフェッショナル!! 当院の治療メニューはコチラ 本日は当ブログをお読みいただきありがとうございました。押上 錦糸町 鍼灸院 びわの葉治療院です。
「挫滅症候群による手指麻痺の治療経過 part1」
体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院 こんばんは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。 最近、当院で治療を受けられる患者さんは精神障害を併発している方が多く見られます。 精神疾患は難治性のものが多く、症状を抑える為に薬物治療はかかせません。 しかしながら、その弊害も多く、 特に精神薬を常用する方の運動麻痺が目立ちます。 脳の興奮を薬で調節するという事は、 何かしらの弊害(副作用)も出るという事です。 双極性障害や統合失調症など、 主症状が強い場合は、現症状に対応すべく薬物治療が重要です。 それ故、多少の副作用は仕方ない部分ではあります。 しかしながら、治療者側にとっても副作用との折り合いは非常に難しい課題です。 今回は、珍しい症例で「挫滅症候群」にまつわる症例報告です。 左手指麻痺のT様(34歳)の治療 患者情報 T様(34歳)男性 主訴:左手指挫滅症候群による運動障害及び感覚異常 所見 障害部位:左母指の母指外転筋・母指対立筋麻痺 運動神経麻痺(橈骨神経・正中神経) 運動障害:母指の橈側外転・伸展障害 掌側外内転障害 この仕事を初めて、今まで色々な症状に出会ってきました。 内科的・整形外科的な内容を含め、 教科書で見る様な症状から、こんなのがあるのかという様な驚くべき症状まで。 今回の症状も初めて目にした時は驚きでした。 「挫滅症候群」という症状は、別名「クラッシュ症候群」と言い、 ある一定時間を越えて、体の一部分を持続的に圧迫する事により、 患部の血流が停滞し細胞が壊死してしまい、 その圧迫から開放された後に起こる様々な症状を言います。 最近の例では、地震などで崩れた瓦礫により身体の一部が長時間圧迫された事によるものが有名です。 圧迫状態が長期化し多岐に渡るものでは、 最悪なケースでは、ショック死もある事例もある程です。 今回は、睡眠導入剤による長時間睡眠により圧迫が起こった事例です。 当初は以下の様な症状でした。 これは、長時間の圧迫により血流が阻害され、 毛細血管外に水分が漏出し、皮下に貯留した状態だと思われます。 当患者さんは、睡眠導入剤を常用しておりました。 その日もいつもの様に飲んでいたそうです。 しかしこの日は体調が悪く、突然睡魔に襲われ、 正しい睡眠姿勢がとれぬ状態のまま床に崩れ落ちるように眠り落ちてしまい、 その時、胸部肋骨に左手を挟むようにしてうつ伏せになってしまったそうです。 ご本人の報告では20時間程寝ていたとの事。 その長時間の体の重みで長時間手指を圧迫してしまったのではないでしょうか。 この状態だと感染の危険性もあるので、 自分ではむやみに水を抜いてはいけません。 医療機関にて適切な処置を受けなければなりません。 その後、医療機関での処置で水分が無くなりましたが、 手指には運動マヒが残ってしまったという事です。 そして、現在の状態。 罹患後の通常の状態 正常な手 正常な手と比較するとどうでしょう。 母指の腹の部分に違和感がみられます。 ググっと内側に引き込まれて、 母指の根元の骨が浮き上がっています。 これは麻痺の特徴です。 これは圧迫を受けた母指の筋肉が神経麻痺により、 拘縮する事で骨を引き上げている為にこの様に変形しているのです。 感覚的には、新品の野球グローブをはめた親指の状態です。 新品のグローブをはめると、 母指(親指)の根元から、手の中心に引き込まれるような感じがします。 この時の状態は、 親指の根元が立っている状態。 いわば怪我をしない様に固定されている状態となります。 話は戻りますが、 母指の開きが悪く、 母指の筋肉が拘縮してしまっている状態のままです。 中指も麻痺が残り、 示指側に筋拘縮が起こっています。 運動検査をした結果、 手関節は正常ですが、 母指・中指に運動障害があり、 更に痺れと疼痛を伴う感覚異常が診られます。 このままだと、物がつかめず生活の質が低下してしまいます。 早急な治療が求められます。 今回はこの辺にて・・・・ 前回のブログはコチラから http://bwnh.jp/risk/2022/#detail 完全個室空間でのじっくり治療。 冷え体質の改善!!びわ葉温熱と鍼のプロフェッショナル!! 当院の治療メニューはコチラ 本日は当ブログをお読みいただきありがとうございました。押上 錦糸町 鍼灸院 びわの葉治療院です。
「変形性股関節症 骨頭置換術後後遺症緩和例:55歳 K様 part3」
体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院 こんばんは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。 秋の雰囲気も今日までという事です。 明日からは真冬の寒気が襲来とか。 いきなり寒くなるので、 体調変化に注意しましょう。 術後の違和感の原因 股関節の問題は非常にデリケートです。 全体の重力をこの関節で支える為、 少しでも筋肉のバランスを崩すと違和感が生じ、 ストレスとなり痛みなどを伴う歩行障害に発展してしまいます。 特に、骨頭置換術の術後は、 内部のバランスが崩れがちです。 傷口が痛みや、周囲を囲む筋肉の違和感なども起こる事があります。 痛かった頃の感覚もあるので、 その感覚や手術後の不安が重なる事は大いにあります。 ある程度はリハビリで対応します。 その期間に改善すれば良いのですが、 リハビリ後に起こる事も多いのです。 その原因として、 1・日常生活の中における体勢の変化によるもの 2・負荷のかけ過ぎ 3・心因的な問題(再発の不安・痛みに対する恐れなど) 等が挙げられます。 長年の生活パターンというものは中々変えられるものではありません。 自分にきちんとした負荷をずっとかけ続けるというのは非常に難しいものです。 更に、人によっては痛みに対する不安などもある事から、 心因的な要因が痛みを憎悪している可能性もあります。 リハビリ後の針灸治療は筋バランスの改善に必要 大体の病気でもリハビリ期間が終わると、 ほとんどの方はそれを続けなくなります。 上述の如く、自分の慣れた生活パターンに戻るので、 姿勢制御から負荷のかけ方などもすぐに戻ってしまいます。 それは体的に言えば良くない事ですが、 実際は、そういう事で違和感が出る事の方が多いのです。 針灸治療では、 問題の起こる部位とその周辺、 更には、その先の起こり得る問題を見越した治療をしていきます。 対症療法と根本療法の併用 股関節疾患に限らず、手術したのに痛みが消えない事への不安などはつきものです。 アスリートが術後に初めて動かす時の恐怖心などもそうですが、 治っているかを試す時の不安感や 使用し続けていく事への不安感は中々解消できるものではありません。 「又痛くなったらどうしよう・・・」 「壊さない様に・・・」 など不安が重なる事で、 各筋肉の緊張度合いも変わり、 動き自体にも緊張が出てしまいます。 それがリハビリ期間に改善する事もあればそうでない事もある。 今回のケースは後者のようでした。 問題の股関節周囲の筋バランス変化やそれに連結する、腰部や膝に至るまでが治療対象になります。 股関節が悪い人は、 痛みを軽減しようと姿勢が前傾になる為、 腰部に負担がかかってきます。 更に、股関節にかかる体重負荷が膝にかかる為、 お尻周辺は硬めになり、 膝の内側や外側に痛みが生じる事があります。 手術後でもその姿勢の癖というものは中々抜けないものです。 その結果、 腰痛としてのコリや、下肢の内外側の筋の張りなどが起こりやすくなります。 加齢により、筋肉量も低下するのでその症状が憎悪していく事が考えられます。 針による施術として、 対症療法的には、患部の緊張の緩和。 問題の股関節は既に解決しているので、 日々の姿勢や習慣で生じた筋の歪みを針で調整していきます。 問題が浅部にある事が多いので、 筋膜を軽く貫く程度に止め、 深く刺入せずに軽度の刺激を持続的に行う事を心がけています。 更に、その先にある膝や腰部や脊柱などで問題が起こっている事が推測できる場合は、それも治療対象とします。 治療のタイミングとしては、 痛みが出たら、なるべく我慢しない事。 ある程度一定期間は治療を集中的に行う事が重要です。 痛みを溜めずに筋肉の緊張を解消していく事が股関節の負担軽減に繋がるのです。 痛みの不安が無くなれば、痛みが起こるのではないかという心因的ストレスからも自然と解放されていきます。 前回のブログはコチラから http://bwnh.jp/risk/2027/#detail 完全個室空間でのじっくり治療。 冷え体質の改善!!びわ葉温熱と鍼のプロフェッショナル!! 当院の治療メニューはコチラ 本日は当ブログをお読みいただきありがとうございました。押上 錦糸町 鍼灸院 びわの葉治療院です。
「変形性股関節症 骨頭置換術後後遺症緩和例:55歳 K様 part2」
体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院 こんばんは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。 秋も深まり、晴天が続いております。 運動するには良い気候になりました。 時間がある時は軽い運動をすると気持ちの良いものです。 術後の違和感の針治療 今回の患者様ケースをご紹介致します。 55歳 女性 <依頼内容> 大腿骨頭部置換手術後の違和感の改善。 手術後に生じる臀部の違和感が残る。 リハビリ終了後も違和感に悩まされている。 考えられる原因としては、 手術後の周囲筋バランスの変化によるもの。 既に股関節の問題は解決済みである。 物理的な問題もあると考えられるが、 手術をしたという事で、 関節など患部への不安や痛みが少しでも残存している事の不安など 言動からも感じられる。 その様な経験が、 心因的な問題が更に痛みを生じさせている可能性は考えられる。 <施術内容> 触診の結果、 臀部及び腰部に緊張が診られた。 筋緊張がある部位に刺針及び通電。 手術後という事もあり、 なるべく、本人の様々な不安を考慮して、 最初は、患部から遠ざけての刺針に努めた。 刺激も調節しながら行った。 <結果> これまで11回治療に及び、 徐々にではあるが、 以前と比較すると痛みの不安が無くなったという。 あくまでも、 本人の感覚ではあるが、 歩行は以前よりも楽になっているとの事。 以前のカクカクとしたぎこちなさが大分解消している。 触診しても問題であった患部の緊張は薄れている。 このまま治療が継続し、 心因的な部分との折り合いがついていけば、 改善していくであろうと考える。 次回は、もう少し掘り下げて考えていこうと思います。 今回はこの辺にて・・・ 前回のブログはコチラから http://bwnh.jp/voice/2017/#detail 完全個室空間でのじっくり治療。 冷え体質の改善!!びわ葉温熱と鍼のプロフェッショナル!! 当院の治療メニューはコチラ 本日は当ブログをお読みいただきありがとうございました。押上 錦糸町 鍼灸院 びわの葉治療院です。
「変形性股関節症 骨頭置換術後後遺症緩和例:55歳 K様 part1」
体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院 こんばんは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。 日本を蹂躙した大型台風。 大きな傷跡を残した形になりました。 台風の影響で低気圧が残り、体調を崩す方が続出しております。 注意したい所です。 季節変わりや、大気圧の変動は関節や筋骨格に大きな影響を与える事が知られています。 これらの変動は、血圧・神経・筋・結合組織に大きな変化をもたらし、 その環境に順応するまでに時間がかかります。 正常な人間でも、体調の変化を感じ、「重だるさ」「気鬱」な状態を持ちます。 手術後や古傷を持つ方によっては長く続く事もあり、 関節痛なども長くだるさやジワジワと痛みが増すという事もあります。 今回は、先天性股関節疾患による症状で、 「股関節臼蓋形成不全による骨頭置換術後後遺症の疼痛」 鍼治療による疼痛緩和をご紹介致します。 股関節の問題 股関節は、非常に堅固に守られた関節です。 骨盤の臼蓋に大腿骨の骨頭がはまり、その周囲を靭帯や筋肉が幾重にも覆う関節です。 関節窩は深い為、大腿骨頭がスッポリと埋まり、バレイや運動選手など特殊な人を除き、肩甲上腕関節の様に広い可動域はありませんが、脱臼が起こりにくい構造をしております。 しかしながら、生まれながらにして臼蓋が未発達な場合があり、完全にはまらない場合もあります。 その場合、関節の可動域は狭まり、開脚が困難となり、運動制限が生じ、体重を十分に支える事が難しくなります。 その為、体重の分散を図る為に、周囲の筋肉は硬化し、骨盤や腰椎のバランスが正常な場合よりも変化します。 それにより、少しの運動や過重によっては、股関節部、腰部、仙腸関節などに負担が加わり、運動障害や痛みを生じる事があるのです。 その痛みが強くなったり、炎症度合いによっては、手術をしなければならない事もあります。 手術後の体内変化 股関節の手術も非常に発達し、短期間の入院で済むようになってきました。 とは言え、置換手術ですので身体への影響は、年齢や体質など個々の状態により大きく異なります。 股関節部分は、上半身の体重を維持し、歩行時にかかるエネルギーは莫大なものです。 筋と筋の繋がる部分でもあり、同じ長さで置換したと言えども、微妙な所では感覚が異なるもの。 大体は日が経つごとに筋肉も弛緩し、回復するのですが、年齢や環境によっては回復が上手くいかない事もあります。 多くはリハビリでの回復です。 稀にリハビリを行っても、違和感や痛みにに悩まされている方をお見受けします。 この、ちょっとした違和感。 微妙な痛みと違和感の解消。 整形では中々言葉にできない違和感です。 というよりも、どの様に説明したら良いのか分からないというのが本音ではないでしょうか。 自分でしか理解できない痛みとも不快とも言えぬ違和感。 これをどうにかしたい。 針に来られるケースは、その様な場合が多いのです。 これらは、実質的な痛み、体内環境変化、精神的感覚が混在している事があるのです。 針の鎮静効果は、物理的精神的不快感の緩和に役立ちます。 今回はこの辺で・・・ 前回のブログはコチラから http://bwnh.jp/risk/2004/#detail 完全個室空間でのじっくり治療。 冷え体質の改善!!びわ葉温熱と鍼のプロフェッショナル!! 当院の治療メニューはコチラ 本日は当ブログをお読みいただきありがとうございました。押上 錦糸町 鍼灸院 びわの葉治療院です。
「脊柱管狭窄症術後後遺症の痺れ・疼痛改善:T・A様(55歳)part3」
体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院 こんばんは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。 秋の感覚にも慣れてきたようで、 気分良く目覚めもできます。 朝は、涼しくなってきているので、 風邪にはご注意を。 針灸は感覚を整理する治療 痛い所に痛い事をする・・・ 針灸は損なイメージです。 しかし、古代の人は良く考えたものです。 「痛い所は、何かが停滞している」 と考えたわけなのです。 流れが塞き止められているから、 そこに痛みという信号が発せられ、 結果として、 「痛い」という現象が起こる。 健康を維持する上で、体の流れというものはそれ程に重要な要素なのです。 その辺りのツボを探れば、 硬く張っていたり、逆に力が無かったりと 何らかの異変が生じている事がよく診られます。 ツボは健康状態のバロメータですので、 ツボの状態の良し悪しで、 健康かどうかはすぐ分かります。 故に、元を正せば何とやらで、 針灸でツボを刺激し、流れを整えれば、 自ずと痛みの根源は改善する。 それともう一つ、 針灸の刺激の特徴として、 この刺激は、 ただの痛みとは別の感覚をもっています。 ツボに直接刺激を与えた瞬間に起こる感覚があります。 ズンという重い感覚。 人によっては、これを痛みと捉える方もいますが、 厳密には痛みとは違う感覚です。 この感覚は、痛みよりも先に到達し、 脳内に痛みを発する感覚を鈍らせ、 感覚の整理をするというメカニズムがあると言います。 神経には様々な経路があり、 痛みを伝える神経や混乱した過度な痛みや感覚を調節する神経経路もあるのです。 針灸はその後者の感覚を調整する事に特化しているのです。 普段から自分の身体に気を配る 痛かったらアレを飲めば治る・・・ 痛いからちょっと量を増やそう・・・ などと薬を常用するのも危険です。 最初は、ペインキラーであったはずが、 いつの間にか「痛み」というより、 気分が安心するからというものに置き換わってしまっている。 目的が変わってしまう。 これが「依存」による恐ろしさ。 この問題は中々難しい所です。 睡眠導入剤や精神安定剤などもそうですが、 このループにはまると、 抜け出す事はとても困難です。 勿論、絶対に飲まなければならない薬も存在します。 その様な薬は医師との取り決めできちんと摂るべきであり、 しっかり話ができる医師をきちんと話をした上で、 不要な物は極力控えるのも重要です。 前回のブログはコチラから http://bwnh.jp/recovery/1991/#detail 完全個室空間でのじっくり治療。 冷え体質の改善!!びわ葉温熱と鍼のプロフェッショナル!! 当院の治療メニューはコチラ 本日は当ブログをお読みいただきありがとうございました。押上 錦糸町 鍼灸院 びわの葉治療院です。
「脊柱管狭窄症術後後遺症の痺れ・疼痛改善:T・A様(55歳)part2」
体調不良対策について_押上・錦糸町の鍼灸院 こんばんは、押上・錦糸町の鍼灸。びわの葉治療院の諏訪です。 秋になってきました。 あのジメッとした感覚が朝はない。 サラリとした風がサーッと抜ける感じが秋を感じさせます。 季節に応じ継続的な治療は重要 針で一発で回復できたら、 針灸師冥利に尽きます。 藤枝梅安の様な針師を目指すところですが、 実際は、 一発で回復できる事もあれば、そうでない事もある。 慢性疾患になれば、継続的にやらねばよくなりません。 現在、T・A氏は週に二回のペースで進めています。 治療当初に比べ、どうしても痛いという感覚は無くなったご様子。 しかしながら、 雨の日など、 湿気が体に影響を及ぼしやすい日は重だるさはあるようです。 脊柱管狭窄症等は、 その構造上、 脊髄神経の通路である故に密閉状態。 脊髄内部は、髄液で満たされており、 その内圧は一定に保たれ、外部とは遮断されているとはいえ、 湿度によっては、内圧に変化をもたらす可能性があります。 梅雨、台風、秋雨、春前など気候変動に応じて、 痛みの感覚が変化する時期です。 更に、 精神状態もダウンしがちで、 当然不安にもなりがちです。 不安が痛みを増幅する・・・ モノは治っているのに「イタイ、イタイ」という方・・・ 現場でもとてもよく見かけます。 痛くない事も痛いと思ってしまうのか? はたまた、実際に痛いのか? この感覚は本当に判断しがたいものがあります。 お守りの如く、湿布を貼りまくっている方をお見受けします。 貼る事で多少の変化があるのでしょうが、 それで本当に改善できるのでしょうか・・・ 多くの調査から、 この様な痛みは、 実際の痛みとは異なるという話。 本当に痛いのとは別で、 記憶で痛がっている・・・ 記憶での痛みという感覚というものがあるのです。 実は、脳が痛みを決めている 子供の頃入院していた時の経験で、 骨肉腫で脚を切断した方が、 切断した脚を痛がっていた光景を覚えています。 切断した傷口を痛がるのではなく、 その先の無いはずの脚が痛い。 これは、幻肢痛という症状で、 記憶の中の痛み。 「記憶が痛みを再現している」 「記憶の痛みが痛さの不安を煽る」 多くの場合は、 痛みに対する「恐れ」。 「恐れ」が痛みを増幅させている。 痛みの再現を記憶で引き起こしているケースがあります。 自分で痛みの感覚をコントロールする 今回の患者様も痛いからと言って、 鎮痛剤の投与や湿布を良く使っておりました。 実際、それを行っても痛みが消えなかった・・・ 何故か? それは、記憶からの痛みだった可能性があるからではないでしょうか。 記憶での痛み・・・ 先に述べた、「痛みという恐れによる痛み」です。 では、「恐れ」をどの様にしてとればよいか? ここも回復には重要なポイントという事になります。 プラシーボ効果という言葉があります。 所謂、偽薬を「特効薬」と称し患者に飲ませる。 すると、不思議と治ってしまったというケースです。 ウソでも信じれば真実になる。 というのもありますが、 これは、薬効ではなく体内の自己回復力によるものです。 薬を飲む行為による安心感によって痛みを改善に導く。 精神的な感覚で、痛みをコントロールできるというもの。 「病は気から」 という言葉もあるように、 過度な不安や恐怖は、 交感神経を興奮状態にし、 体の緊張状態を高めてしまいます。 これを針灸でどうするのか? 薬ではない針灸がどの様にして、 痛みそのものの改善に役立つのだろうか? 針にオプジーボ効果を持たせる? 今回はこの辺にて・・・・ 前回のブログはコチラから http://bwnh.jp/risk/1996/#detail 完全個室空間でのじっくり治療。 冷え体質の改善!!びわ葉温熱と鍼のプロフェッショナル!! 当院の治療メニューはコチラ 本日は当ブログをお読みいただきありがとうございました。押上 錦糸町 鍼灸院 びわの葉治療院です。
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